ねむれないTONIGHT

バレンタインデーに毎年テニプリ公式が2004年からリリースし続けているバレンタイン・キッスのカバーを24時間ループで流し続けるニコ生をやっていると知って、すごい …と思って覗いてみたら、忍足というキャラクターの番に一斉に「腹から声出せ」ってコメントが流れてきて、何?と思って聞くと本当に声小さすぎてまったく聞こえなくて夜中に大爆笑してしまった。本当に聞こえないんだよ。傍から見るとテニプリ界隈は公式とオタクの(需要と供給の)関係がうまくいっているように感じる。テニプリって長年やってるだけあってやっぱすごいジャンルだな。狂いの強度が違う。読者だった頃わたしは不二先輩推しでした

 

読んだ本について

新月貫井徳郎

冴えない女がヤバい男に出会ってどんどんヤバくなる話。男の人の書くラブストーリーが読みたいな(村上春樹石田衣良以外で)と思って、恋の要素があるらしいことを聞きつけて読んでみた。都合のいい妄想はよくて、男の人の純真が読みたかったんだけど、女の視点で描かれるこの本は、登場人物がたまたまそういう性格なだけなのかもしれないんだけど、男はあっけらかんと何人もの女と遊んで歩いてでも仕事バリバリやってて意慾的、それがカッコイイしイイ男ってそういうことなんだよ、で、女はそれを受け入れるよね、保身のために男には指摘できないから二股相手の女にマウントとって攻撃するよね、ドロドロであれ執念深くあれ、それが女特有の深みで、女って凄いね〜深いよね〜、という思想がある、というか、ないとは言い切れないだろうというふうに受け取れてしまい 、お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな、という感じで、なんかいまいち感情移入できなかった。でも自己肯定感の低いモテない女の苦悩はめちゃリアルでよくわかり、そこばかりが辛かった。

 

インド夜想曲 アントニオ・タブッキ

私が今まで読んでおもしろいと思った本「沈黙」「薔薇密室」をマイベストに入れている人がオススメしていたので手に取った。失踪した友人を探してインドをあちこち旅する話。風景や場面の描写か細かで空気感が映像っぽく伝わってくる。実際に旅してる感じ。それを味わうための物語なのかな。なんか夢の中の支離滅裂な出来事のようでもあり…。「夜熟睡しない人間は多かれ少なかれ罪を犯している。彼らはなにをするのか。夜を現存させているのだ。」これは不眠の本であるという書き出しを改めて読み返すと、なんか全部本当には存在しない話なんだな、とやっと理解できる。今これ書いててハッとしたわ、これない話なんだ、全部。そうか…。

 

やば〜眠れないじゃん 起きれるかな