こいつはわたしの犬

精神と時の部屋

三度目のブーケ

ここのところ休みが少なく、毎日忙しくて9時頃まで残業している。やってもやっても手元の仕事がなくならず、係長を思うのも隣のおばちゃんをあしらうのにもクタクタなのにやらなければならないことが山積みで、気持ちが勝手に追い詰まっていく。
周りは早く帰れる日にひとり残業の申告をしていたら、それを聞いていた年の近い係長が「好きなだけいればいいよ」と言った。何気ない冗談なのはよく分かってるのに、好きでいるわけじゃないんですよ!と少し声を出してしまった。その一言で積を切ったように涙。止めようとするほど止まらない。顔を見られないようにトイレに駆け込んで、声を出さずに泣く。
ああ、あたってしまった、なんて馬鹿なんだわたしは、もうダメだ。。。職場で泣く人とか個人的に信頼できないと思っているんだけど、それなのに、やってしまった。。。
仕事や(自分が勝手に複雑にした)人間関係に普段わりと気を使って我慢していて、顔や態度に出さないようにしているんだけど、それが社会においては当然のことだと思っているし、それでいいと思ってそうしている。だけど、無理していたんだ、身の丈に合わない無理をして、こんな醜態を晒して、いい歳なのに、いったい何をしとるんだ私は〜〜〜うおおおぉぉ…
事務室に戻ると次長と数人が心配して質問攻め。何が間に合ってないの?どういう方法でやってるの?今日じゃなきゃいけないことなの?明日出勤してくる人にお願いできないの?…やめてくれ、言ってもわからないのに…できることならそうしているのに…とまた涙がこみ上げてくる。言葉で説明できないもどかしさと、普段から感じている、目に見えぬ事務仕事に対する理解のなさが浮き彫りになって、余計悲しくなる。
それでもやるのが仕事だから、と思って手を動かそうとするけど、涙止まらなくなってしまって、仕事にならないからもうやめよ!!!としているところに課長が登場。田原さんおいで、お腹空いたな、どら焼き食うか、と呼ぶ。休憩室で、どうしたの、と言われたら、堪えようとしていたことがぜんぶ出た。課長が優しい人でよかった。
思い出すとぽろぽろ泣けてきて、大したことじゃないのにおかしいなと思うんだけど、止められない。疲れているんだ。休めば治るんだ。って思うけど、休みは友達の結婚式。久しぶりの友人たちと喋るのは本当に楽しかったけど、係長の結婚式はどんなだったのかな、奥さんはどんなドレスを着たのかな、わたしは結婚するのかな、と思ったらそれもまた泣けて、ぜんぜん楽しくなかった。友人の幸せを祝福する心の余裕がない。なにもかものタイミングが悪すぎる。ブーケもらったけど三度目だし、効果ないし、何にも期待していないし、こんな私にこんな立派なブーケ、バカバカしくて悲しい。

次の日仕事に行くとわたしが泣いたことが知れ渡っている。恥ずかしすぎて死にたい。係長にも心配されて、話したくなかったけど追いかけてくるから仕事上のことだけ説明して、しながらまたちょっと涙ぐんで、頭を撫でられて。わたしを悲しませるおじさんに、慰められてわたしはなんとか生きてる。なんかもうぐちゃぐちゃなんだよ、、

転がるように逃げ込んだ今日からの三連休。休む。