難破船

今日は係長が休みだったのですごく調子がよかった。これなら明日普通にできそうだな!と思っていたのに、不意のフラッシュバックですこし涙。あの日、話しかけようとする係長の言葉を遮って、何も言わずに両頬を包んで軽くぶった。それを区切りにしておしまいのつもりだったのに、波、波なんだよ。止めようのない波が、何度も寄せては返して、いつまで続くの。

13日の忘年会は欠席することにした。見たくないからだ。

わがままのやり方

ダメだと大丈夫を繰り返して、いつか普通に戻っていくんだろうね。最低とゴミクズと惨めと、それでもどんな人でもどんなことされても好き の瞬間を繰り返して、いつか落ち着いていくんだろうね。会いたくないのに顔を合わせなきゃいけない から、いつまでも泣きたくないのに、ちょっと泣いてしまうね。

かっこよくもない、私を大事にしてくれない、自分のことばかりで、私より大事な女が他に何人もいて、本当にどこがいいのかわからないのに、ぜんぶを知っていても、好きになってしまったのだから、どうしようもない。

もうやめよう、やめられる、大丈夫、でもダメだー!!!!で、いつか波がおさまるまで、、。

一人じゃうまく泣けなかったところを、手伝ってくれた人がいる。私を抱きしめてくれる腕がある(女のだけど)。しなきゃしなきゃって思わなくてもいいと、私はあなたが大好きだからと言ってくれる。助けてもらわなくても、1年半ひとりでがんばったんだから、どうにかできた。どうにでもできた。だけど、よくがんばったと言ってもらえて、やっと救われたと思ったよ。自分で蔑ろにしていた自分の心が、やっと救われた。意地はって、肩肘つっぱって、優しい笑顔の下で泣きながら怒っていたわたしを、見つけてくれる人がいたんだよ。

でも最後にはきっとすべてを許す。もう受け入れることはできないけど、彼がああいう人間なのと同じように、わたしはそういう人間だから。すべて許せるまで、もう少し、波が引くまで、もう少しの間、じっと不機嫌でいる。

食欲が落ちて2キロほど痩せた。唯一のよかったこと。

silky

この歌がこんなに悲しいのって、それじゃいけないとわかっているからでしょ。

つい最近私とまるで同じようにくどかれた女の子がいることを耳にして、そんなことはわかっていることだったと、冷静に、もうやめよう、触らないで下さいと、今までどおりの口調で言ってやろう、敢えて責めることはせず、簡単に笑って、もしくは少し涙など流してみせつけてやろうと、おもって、これで悩みの日々も終わるのだ!と、むしろ晴れたような気持ちでこの2日過ごしていたけど、久しぶりにこの曲を聞いて、ちがうな、誤魔化さないで、ちゃんと泣いた方がいいなと、おもって、、

でも、実際にしてやってからの方がいいなと、今ちょっと泣いたけど、やっぱりやめにして、あさって泣くことにする。

わたしは彼に裏切られたわけでもなく、ただ、わたしの前にもいて、わたしの後ろにも当然いて、ほんとうに誰でもよくて、でも私じゃだめだったんだなって、私なりの献身の日々に泣きたくなるのであって、馬鹿なのは彼よりも、私であったというわけで、、でも、1年半もわたしの心を生やさしく握ったままで、よくいられたねって、それは本当神経を疑う。こっちを向いてと私から言ったことはついになかったけど(負け犬の遠吠え)

泣くことも許されないかもしれない。神経を疑われるようなことを私もしていたんだから。最近忘れてたけど、これはそういう超ゲスな遊びだったんだから。最初はよくわかっていたはずだったのに、おかしいな。

いつまでも愛してるって、いまだけでも答えて

って、

惨めよね

 

恥をしのんで書くのです。これは私の日記だから。強がっているけど、強がりなのか、なんかもうアレすぎて泣けもしないのか、よくわからない。苦しいけど、苦しかった日々の方が苦しかった。

いろんなこと

日々いろんなことがあるけど、書かないと忘れてしまうぜ。

昨日は家族 4人、車で岐阜へ行ってきた。おばさんの財産管理の諸手続きのため。交代で運転して行く予定にしていて、最初はわたしがしたんだけど、スピード出しすぎて怖いと、割とすぐクビになった。慣れてないんだもん。途中で飛騨牛のステーキ重を食べた。すげー美味しかったけど、こってりしててごはんが全部食べられなかった。確実に肉に弱くなっていて悲しい。あとは大体寝てた。

 

今日係長の奥さんの誕生日だって。早くケーキ買って帰らんきゃババアに殺される と言っていた。私は朝から生理痛がひどくて、気分も落ち込むし、ついに吐き気を催しているときに、ふと耳に入ったこの言葉のせいで、今日一日、係長に優しくできなかった。どうしてわたしの誕生日と近いの。わたしの誕生日は言わなきゃわからなくて、なにもできなくてごめんなのメッセージだけで、顔を見ることも、直接言ってもらうことも叶わない。わかっていることだけ  ど、あまりに無神経じゃないですか。わたしに聞かせなくてもいいじゃないですか。知りたくなかった。好きだって言ってるのに、わかってるって言ったのに、全然ちっともわかってないじゃないですか。万事快調、私があなたを困らせることはないと思ってるのね。と笑顔の裏側で考えていたら、自分でもびっくりするくらい元気がなくなって、愛想がなくなって、ついに係長の顔も見れなくなった。様子がおかしいのを察知して、どうでもいいことをたくさん話しかけてくるけど、どうでもよすぎて余計にうざったくって、まともに相槌もうてない。今日は田原さんに愛想尽かされちゃったな、と言われても、なにも返す言葉もない。早く帰ればと思う、早く帰ってほしい、それだけ。今日は二人で話すこともできなかったけど、考えるとギクシャクしてしまうので、多分明日もダメだろう。私がどうしてこうなのか、彼が分からない限りずっとこのままかもしれない。わたしだって、嫉妬くらいするし、怒りだってするよ。彼にとって些細な一言でも、私には、彼と私の関係を表す象徴的な出来事に思えるんだよ。いつもやさしくてかわいいだけの女なんていない。そういうふうに装っているだけなんだよ。

って言ってもわかんないだろうなーー。

自分がめんどくさくて、もう消えてなくなってしまいたい。彼が悪いけど悪くない。悪いのは私だ。

さあゆこう

昨日は健康診断で、前の職場である健診センターに行った。

わたしがいなくなった二年前で見事に時が止まったままで(空白なんだから当たり前なんだけど)、施設のことはよく知っているのに、もう私の物じゃない、私の居場所じゃなくなったんだなぁと、しみじみ感じた。とにかくみんな歓迎してくれて、会う人会う人みんな嬉しそうに話しかけてくれるのに。なんにも変わらない(5キロも太ったのに)、若い、会いたかった、今でも全然違和感ない、いつでも戻ってきていいんだよ。嬉しい。だけど、息が詰まる。この感じ、この感じが、わたし苦しかったんだと、初めて気が付いた。ここにいたらわたしは、入職当時の22才のまま、ずっと、かわいい年下のひろみちゃんを演じていたはずだ。それは甘く正しく嬉しいようで、とても悲しいこと。わたしはつい先日31才になった。

どこへ行ってもいろんな問題がついてまわるけど、結局、ひとりであることを忘れてはいけない。なににも影響されない、わたしはただの私であるということが、大事なことなんだな。

と 思いました。

でもね、孤独…孤独…と考える寒い景色の車の中で、かかった音楽が「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ」だったので、人生ってそういうものだよとも思うんだよね。

間違っていなかったと今は思う。

ふるふるフルムーン

カップルみたいなことをして わたしをその気にさせて  ひどい人だな本当に

そっけなくされると追いかけたくなるし、振り向かれると悲しくなる。私と彼の間には、反発し合う磁石の、どうしてもくっつけられないあの隙間みたいなものがあって、離れていればわからないのに、近づくほどによくわかる、力を込めれば込めるほどそこにあるのがありありとわかる、あれ。あれがある。

今夜釣れない釣りで堤防でひとりぼっちの彼が、月を見ながら私にメッセージを送ってきたことを、それが何年に一回の大きな月の日で、わたしの30才の最後の日であったことを、覚えていたいと思うよ。

「おっぱいがデカくてキレイで魅力的だ、だけどハートが一番だよ」

30才になったらもうやめようと言いながら、やめるやめる詐欺で一年経ってしまった。合コンの誘いも断り続けて、わたしは一体どこへ向かうんだろう。

ボーダー

係長(33)とバツイチおばさん(41)に進展があって、キスをしたということについて、超えちゃいけない線だったとか係長もどう考えてるんだとかあれこれ大盛り上がりでしゃべる休憩室のお昼休み、その10分前私は同じ席で(わたしの)係長とキスをしていた。今日夜会う約束をしていた。誰も何も、勘付いてもいないだろう。

帰宅して、冷めきったペットボトルのココアを証拠隠滅のように飲み干して、甘いなあ、抱いてるつもりなんて偉そうに言って、されるがままの、甘ったるい余韻の中で、こうならないと言えない本音について考える。

「彼氏ができたらすぐに言えよ、邪魔しちゃいけないし」

「Tさん、わたしTさんのこと好きなんですよ」

「知ってるよ」

係長はいつもわたしに、彼氏ができたらすぐに教えろと言う。我慢しなくていいとも言う。優しく突き放されて、つい、わかってると思うけど、好きだと言ってみせて、言うことで彼を責める。どうするのがお互いにとって優しいことか、わからなくなって、行き場を失って、どうにもならない言葉の代わりに、私達はセックスをする。

彼は疲れていて、私も疲れていて、抱き合って眠ることもできないまま、それぞれの家へ帰る。いい夫をいい父を、いい娘を演じ、明日になれば何食わぬ顔をして、おはようございますと挨拶をする。どこにでも歪みはあって、思うようにいかない日常をなんとか成り立たせるために、お互いをはけ口にしている。

許されることではないし、もし知れたらみんな私の事を軽蔑するだろう。バレなきゃいいと思っているわけでもない。

どうすればいいのかな。深いような浅いようなところへ落ちていく。考えることをやめたら、それこそ救いがなくなる気がして、ずっと、自責と愛と優しさについて考えている。