問題なんてないないないぜ

YouTubeで夏の歌を聞いていたら、あと15分で夏が終わりそうになっているじゃないか。正確にいうと本当はもう夏は終わっている。あの恐ろしいほど暑かった夏は戻らない。最高の夏にしようねって思っていたけど、何もなくたって夏はいつも最高だ。

お墓参りに行ったり、いとこと叔母さんが泊まりに来たり、じいちゃんばあちゃんの思い出話したり、音楽と髭達のフェスに行ったり、元同僚と飲みに行ったり、スイカ食べたり桃食べたり、夕立ちに降られたり、二の腕細くする体操したり、ハッカ水で虫除けしたり、月間ムーとしまむらのコラボサンダル買ったり、チョコミント味のもの買い漁ったり、何度も水族館に行ったり、さくらももこの訃報からコジコジ読み返したり、スカートだったりブラウスだったり、きょう面会に来た会社の担当さんが私のお気に入りだったり、いい夏だったな。海に行かなかったの、少しだけ残念だったような気もする。

思い起こしてみると、どれもこれも海辺で拾った貝殻のようだよ。夏の思い出は、日常がそれだけで特別で、いつもどこかに虹が架かっているみたいに補正されて立ち上る。すぐ終わるけど、それもいい。何かあっても、問題なんてないないないぜってカラッと言えるのは、夏だ、夏だけ、夏だからだ。いい夏だったな。秋も、問題なんてないないない、いい秋になるといい。