かわいそうないのち

きのうペットショップを冷やかしに行ったら可哀想な犬がいた。子犬のころ一度めちゃくちゃ高く買われていったのに虐待からの保護でボロボロになって店に戻ってきて、そのせいで後ろ足がよく立たずうまく歩けなくて、1歳になってしまって破格の値段をつけられて、そのいきさつを通りすがる人間みんなにおおっぴらに説明されて、同情で引き取り手を探されてる犬。白いティーカップ(というわりに大きくなってしまった)プードル。抱きたいなんて言ってないのに、抱いてみてくださいと持たされたんだけど、軽かったな。喜びも嫌がりもしない無な態度だった。こんなにもかなしいことがあっていいのかよと思った。 それからずっとその犬のことを考えているし、明方には、見に行ったらもう飼い主がみつかって店からいなくなっていたという夢までみた。わたしのいのちはいくらになるんだろうね。こわいしかなしいし、考えると滅入るけどずっと考えてしまって、きのうからずっと滅入っている。