こいつはわたしの犬

精神と時の部屋

クローゼットの奥で眠るドレス

木曜は午後休み。紹介状を届けに前前職場に行った。毎度のことながらめちゃくちゃに歓迎される。痩せたので、会う人全員からきれいになったと言われまくる。謙遜しながら、そう言われるのを見越して、自分がよりよく見える服を着ているし、似合う香りを程よく漂わせている。S原さんがストレスで骸骨化してる話を聞き、Y井さんとは「ぱいぱい小さくなったね?」「!!!!、Y井さんよく気付きましたね、ぱいぱいしぼ美です」とぱいぱい談義をし、また来てね〜とみんなに見送られて帰る。ここの人たち本当にみんなわたしのことが好きすぎるな、わたしも好きだけど、と思いながら、だけど、惜しまれても、嫌われるようなことまったくしてないもんな、当たり前なんだよなぁ、と思う。それは本当の私だったと言えるだろうか。なんか、ぜんぶ嘘だったとも言える、あの毎日もみんなまぼろしだったんじゃないか、だからこんなに、嬉しいけどどこかおかしいような、指先が冷えるような気持ちになるんじゃないか、と。

 

帰りにずっと聞きたいと思っていた宇多田ヒカルのアルバムをレンタルして聞いたら、女、女、女、女、女〜〜〜〜〜!!!!!とおもって、もう魂が爆発してしまった。

 

Fantôme

Fantôme

 

 

これ、まさにこういう気持ちでわたしも海を眺めていた。

 

 

母へ向けたアルバムと言われているけど、わたしが恋愛において感じるすべての気持ちが表現されていた。すごいアルバムだった。メロディと歌詞が奇跡的なほど見事に組み合わさっている。

 

「俺の彼女」

本当に欲しいもの欲しがる勇気欲しい

最近思うのよ 抱き合う度に

カラダよりずっと奥に招きたい 招きたい

カラダよりもっと奥に触りたい 触りたい

 これ。すごすぎる。興奮すら覚える。セックスにももちろん感動はあるけど、セックスは現実の事象で、身体を誘うのはその気ならそんなに難しくない。だけど、心の中までは誘えない。招き入れたい、見せたい、いちばん触れてほしいのに。どうしてなんだろうね。わたし心に貞操帯でも着けてんのか?と考えて自分で笑ってしまう。誰に操をたててんの?自分にか、そんなのまじでやばいやつじゃん。

どの曲もとにかく詩がすごかった。わたしのことが書いてあるのかと思った。どうしようもないほど、悲しくなるくらい女。思考の果てに幸せに辿り着かないタイプの面倒な女。わたしにも歌があれば宇多田ヒカルになれた可能性があると思うと、生きる気力が湧いてくる。ありがとう。

 

HSPについてもっとよく知ろうと、書店で心理学のコーナーをそれらしく小難しい顔でうろついたけど置いてなくて、そのまま小難しい顔しながらギャグマンガ日和を買って帰ってきた。めちゃくちゃ面白いんだけど面白さに疲れて半分までしか読めてない。気合い入れてまた明日読む。