さよならバイバイ、大好きだったよ。

木曜日なので、午後休みだった。前前職場に遊びに行く予定にしていたんだけど、3月頭に出産したNちゃんが急に都会に戻るというのでその前に会いに行くことになり、同行するRぴょんと奇跡的に予定が合って、今日行くしかなかった。しかしRぴょんは子供が発熱のため来られず。行く前から、生理前だし、なんかわたし今日確実にメンタルがアレでアレなことになるだろう…とは思っていた。

Nちゃんは妊娠中もそうだったけど子供を生んでもいつもとまったく変わらないテンションで、暑くも寒くもなく、過剰に優しくも冷たくもなく、甲斐甲斐しくも鬱陶しくもなく、切り取り方がいつもどこかコミカルで、気取らない、隣りにいてめちゃくちゃ楽な、本当にいつものNちゃんのままだった。赤子はかわいかったし、わたしもしきりにかわいいかわいいと言ったし、そう思うのだけど、本当はべつに興味がなくて、そういう自分がわたしは怖い。Nちゃんはまったく変わらない。なのに、母になった友人たちに、わたしが勝手に、わたしが理解できないでいる感情や事象を本能的に理解しこなす、わたしの知らない未開の地に行ってしまった(もとからそうだった)彼女らを、もう手の届くことのないひとのように感じてしまって、すんごく心が寂しくなる。羨ましいとか妬ましいとかとまた違う、不安と孤独みたいなものを、こういうシーンでいつも感じている。わたしも子供をもてばわかるんだろうか。もってもわからなかったらどうなってしまうんだろうか。生きるの楽しいよって教えてあげられない母が、しかも子供によってさらに自分が生きるのが辛くなる可能性があることを憂いている母が、子供をまともに育てられる気がしない。本当は世界で一番幸せにしてあげたい。けど、わたしにそれは無理な気がする。

次会うときは大きくなってるかな!またね!って明るい挨拶をして、Nちゃん宅をあとにして、なんとなく家に帰る前に本屋へ寄った。そこで、この本は絶対やばいぞ絶対今ダメなやつ今じゃなくてもダメなやつ…とわかっていながらついうっかり全編立ち読みして、わたしは死んでしまいました。

 

さよならバイバイ、大好きだったよ。 (KITORA)

さよならバイバイ、大好きだったよ。 (KITORA)

 

 泣くの堪えた。わたしも高校生のとき先生のことが好きだったんだよなあ〜。好きすぎて自分のことがどうでもよくなっちゃうっていうのすごいわかるなああ〜。キスマークなあああ〜。と諸々フラッシュバックして完全に臨終した。

わかっていたんだこうなることは全部。わかっていたのにとめられませんでした。受難。

わたし本当におかしいんじゃないだろうか、と無意味な自問にめちゃくちゃ時間を取られるんだけど、おかしいです、あきらめましょう、以上!としないと延々と悩み続けることになってしまって、風呂にすら入れない。だから子供は諦めて風呂に入る。以上です。