こいつはわたしの犬

精神と時の部屋

バックシート・フェアウェル

月曜の夜係長からSMS 「お久しぶりです。お元気ですか。また寒くなるのでご自愛ください。異動の発表があって、課の次長になることになりました。力不足ですが頑張ってみます。」うっかりこたつで寝ていて、気が付いたのは日付が変わってからだった。

特に伝えるべき言葉もないから返信しない。よっぽど嬉しくて、誰かに言いたかったんでしょう、おめでとうと言ってほしかったんでしょう。まだこうやってわたしを自分のために使おうと思えるとは、呆れるバカですね。

今朝、高校前のT字路の交差点で、係長の車とすれ違った。高校生の息子を送ってきた帰りだろう。信号の一台目に止まってて、ちゃんと前を見てれば気が付いたはず。わたしは、仕方ないから横顔だけ見せてやろうっておもって、気付かない顔で通り過ぎた。しばらく洗車してない車のボディを見られたくないなとおもった。

ここでだけ言ってあげよう。おめでとうございます、よかったですね、ちゃんと頑張ってね。ほんとにわたし自身も呆れてしまうほど、わたしもこんなんで、変われません。かしこ。