こいつはわたしの犬

精神と時の部屋

ばあちゃんが危篤状態になった。きのう、急遽休みをもらい、車で奈良まで行ってとんぼ返りしてきた。
想像よりもまだ人の形をしている。まだだな、というのが第一の正直な感想。もっとギリギリの状態を想像していた。苦しそうな呼吸。口の中で丸まった舌。舌も乾くとただの皮膚みたいになるんだね。
意識もほとんどない中で、時々うっすらと目をあける。夢とうつつの間でこっちをみる。ばあちゃん、きたよー、わかるね、と声をかける。見ている。確かめようがないけど、あの一瞬だけは、絶対にわかっていたと思う。よくきたなって言っていた、目が。
あとどれだけもつかわからないけど、苦しまないでほしいと願う。